体験が語彙力を育みます。
前回の続きです。
②いろいろな体験をさせること
いろいろな体験は語彙力を育みます。
旅行を例にとってみます。
冬に北海道に2泊3日で旅行に行きました。
訪れた空港や観光地、宿泊した土地の名前を口にするでしょう。
千歳、札幌、旭川などの地名に触れます。
地図アプリなどで位置を確認すると地理的な知識も深まります。
「ジンギスカンって何?」
「羊のお肉を焼いて食べるのよ。ラムは子供の羊で、マトンは大人の羊のお肉なのよ。」
こんな会話が生まれれば、食べ物についての語彙が増えます。
旭山動物園にも行きました。
人気のペンギンやアザラシを見ました。
ペンギンやアザラシの生態や種類について知りました。
帰りの飛行機の中で旅行を振り返りながら会話をします。
「今回の旅行楽しかった?」
「うん、楽しかった!旭川は思ってたより寒かったけど、ペンギンが見れてよかった!」
「どのペンギンが1番だった?」
「うーんと、イワトビペンギンが小さくてかわいかった!」
こんな会話を帰りの飛行機ですると、語彙のアウトプットができます。
インプットとアウトプットは1セットです。
旅行などの非日常な体験だけではないと思います。
公園で触れた植物、資料館で見た展示、遊園地で乗った乗り物など日常のすべてが体験に溢れています。
そこに大人が語彙を育てようという視点をプラスするだけで、子供の語彙はぐんぐん育っていくはずです。
学校も同じです。
校外に出る遠足や社会科見学で触れるものや人だけでなく、普段の学校生活の中でも豊かな語彙は育てられるはずです。
教師が語彙を育てようという視点さえ持っていれば。