読書した記録をブログに残して行きます。
読書をして知識を得た、新しい見方を知っただけで終わらせるのは本当にもったいないと思い、せめて少しでもアウトプットに繋がればと考えています。
今回は山口周さんの本です。
この本の大きな問いはタイトル通りで、世界のエリートがなぜ美意識を鍛えるようになり始めたのかということです。
この問いに対する筆者の回答は3つです。
①論理的・理性的な情報処理スキルの限界が露呈しつつある
②世界中の市場が「自己実現的消費」を満たす場に向かっている
③システムの変化にルールが追いつかない現状がある
まだまだ自分でも理解できない部分も多くありました。再読の必要がありそうです。
この本を読み、自分に生かしていきたいと思ったことは第7章です。
この章では、美意識を鍛える具体的な方法について述べられていました。
例を挙げると絵画を鑑賞する、文学的作品に触れる、詩を読むなどです。
どれも距離をとるというより避けてきた行動でした。
文学作品を読む時間があれば、ビジネス書の1冊でも読んだほうが自分の仕事に行かせるのではないかと考えていました。
しかし、最近「すぐ身につく知識はすぐに役に立たなくなる」という言葉を聞き、その言葉の重みを実感しています。
僕は生産性を高め、定時退勤を目指したいと常に思っています。
そのための仕事術などの本を見つけるとすぐに飛びついていました。
しかし、すぐに身につく仕事術は大きな変化を生みません。
生産性を高めるための根本的な思考や仕事に対する向き合い方など、時間をかけて身につけたものほどあとになって大きな変化をもたらしてくれました。
美意識を高めることは一朝一夕とはいきません。
長い時間をかけて、身につけた美意識が今後の変化の激しい世の中を生き抜くために必要な力となるはずです。
まずは、自分にできることから小さく始めていきたいとこの本を読んで思いました。
文学作品に触れることから始めていきます。