即効性があることがみんな大好き。
「明日から仕事がデキる人になる3つの方法」
「誰でもできる時間管理術50選」
「定時で帰れるようになる仕事術」
このようなタイトルの本を書店で見かけると、すぐに本を手に取っていました。
・朝の時間の使い方
・スマホは仕事中に触らない
・15分ずつに時間を区切って取り組む
・5分以内で終えられる仕事はその場で終わらせる
などのたくさんのスキルを身に付けようと必死でした。
スキルはとても重要です。
しかし、それ以上に重要なのは思考です。
Aさん:スキルをフルに活用し、自分にふられてきた1日10のタスクをこなして18時半退勤。職場でも1番多くの仕事量をこなしている。
Bさん:スキルはないが、定時退勤。自分にふられた10のタスクの内重要だと思う5つのタスクのみに注力している。
Cさん:スキルと思考をフルに活用し、10のタスクを半分の重要な5つのタスクのみに注力し、定時退勤。職場でも1番成果をあげている。勤務時間内に読書をする余裕もあり。
ここでいう思考は「自分の与えられた仕事に最大の成果をあげるタスクに注力する」という考え方です。
スキルの向上だけを考え、闇雲に目の前のタスクに取り組んでいては、どれだけスキルが向上しても目の前の仕事は減りません。
しかし、目の前の仕事が果たして本当に必要なものなのかをまず考える思考が身に付いていれば、10のタスクの内いくつか必要のないものを見つけられるはずです。
そして、減らしたタスクに対して身に付けたスキルを活用してタスクに取り組むことで自分の力が最大限に発揮できるはずです。
つまり、即効性のあるスキルを身に付けるという短期的なミクロの視点と、仕事に対しての考えたを身に付けるという長期的なマクロの視点の両方を持ちながら自分を高めることが大切だと思います。
思考習慣は身に付けるのに半年かかると言われています。
時短術のような覚えればすぐに使える即効性のあるスキルに頼りたくなるのが人間の性ですが、長期的にみれば思考を身に付けることで得られるものはとても大きいです。
短期と長期の2つの視点で自分を高めていきましょう。