語彙力と学力は相関性があります。
子供で上手な作文を書く子は総じて語彙力が備わっています。
どうすれば「語彙」は増やせるのか。
保護者からもよく相談を受けます。
・国語辞典を常に引かせない
・読書をさせなさい
この2つはよく言われているものだと思います。
保護者会などではこれに加えて、もう2つ伝えています。
①お家でのコミュニケーションを欠かさないこと
②いろいろな体験をさせること
①お家でのコミュニケーションを欠かさないこと
語彙はインプットだけで終わらせては不十分です。
アウトプットできるようになるまでで1セットです。
「知っている語彙」を「使える語彙」にすることで、自分の考えや思いを的確な言葉で相手に伝えられる”語彙力のある人”になれるのです。
家庭での会話は仲の良い友達の会話とは違います。
友達同士の会話は語彙のアウトプットをサボれてしまうのです。
例えば「やばみ・卍・それな・わかりみ」などの若者特有の共通言語です。
「今日の授業まじやばみだわ。」
この言葉からはいろいろな感情や思いが読み取れます。
若者が使う共通言語は、多様な場面で使えるという汎用性があるがゆえに、語彙のアウトプットをサボれてしまうのです。
しかし、共通言語は「同じものやことを経験した」ことがベースとなり、力を発揮する言葉です。
家族に「今日の授業やばみだったわ。」と言っても、「それな。」とは返してくれません。
「今日の授業は先生の話が長くてつまらなかった。急にテンション上がって話し出すからみんなついていけなかったよ。」
このように伝えれば、自分の経験を家族に正しく伝えることができます。
家庭で過ごす時間の中に、家族が一緒に過ごしていない時間について話題に出すことで
会話の中で使う語彙が増えるはずです。
②については次回に続きを書きます。