周りに与えられる人のことをギバー(giver)と言います。
人間は3種類に分けられます。
与える人(ギバー:giver)と奪う人(テイカー:taker)とバランスをとる人(マッチャー:matcher)の3種類です。
何か探し物をしていたり、PCの操作方法で困っている人がいたら、自分の仕事は後回しにしていつも周りを助けている人。
この人はギバーです。
誰かが一生懸命作成した資料を我が物顏で管理職に「終わりました。」と自分の手柄のように横取りしてしまう人。
この人はテイカーです。
この前、重い荷物を一緒に運んでくれたから、今日は私が教材準備の手助けをしようと受けた恩を同じ分だけ返そうとする人。
この人はマッチャーです。
自分はどれにあてはまるかな、職場の○○さんはテイカーだな、マッチャーだなと当てはまる人を思い浮かべてください。
ちなみに、この3種類の中で一番成功するのはギバーだそうです。
しかし、気をつけなければいけないのはギブの仕方です。
ギブするときには相手にも自分にも利益が得られるような関係を目指すことが理想的です。
つまりWIN-WINの関係です。
何も考えずに相手にただ尽くし、自分を犠牲にしたギブを行っていると、自分をダメにしてしまいます。
これは子供同士の関係づくりにも言えると思います。
学習の理解がすすんでいる子に”ミニ先生”になって、「友達に教えてあげてね。」と頼むことがあります。
中学年ぐらいまでは喜んで教えにいきます。
しかし、高学年にもなると恥ずかしくなったり、面倒臭がったりする子があらわれます。
そんな子には教えることのメリットを伝えます。
「頭で理解している内容を言語化して友達に教えることで、さらに自分の理解を深められる。教えることは相手のためにもなるし、自分のためにもなるんだよ。」
子供の中にもテイカーは必ずいます。
子供同士の関係性を築くときにもギバー、テイカー、マッチャーの関係性の視点をもつと指導の幅が広がるかもしれません。