読書チャレンジ3冊目です。
昨日に続いて中村健一先生の著書になります。
・中村健一「策略ブラック学級づくり」
本の冒頭で「力量のない教師ほど、具体策が貧弱なのである。」という言葉が語られています。
その通りだと思います。
現場は常に具体的な答えが求められています。
「子供たちが公平感を感じられるような対応をしてください。」と注文を受けた時に、教師はどう子供たちに具体的に対応するのかができないとダメです。
常に具体的に。
それは、引き出しをいくつ持っているかとも言い換えられるかもしれません。
この本も再読になりますが、初めて読んだ時はひっかからなかった言葉が不思議と再読すると引っかかることがあります。
今回読んで引っかかった言葉は「教育は強制だ。」という言葉です。
本著の中では学び合いで有名な西川純氏の言葉を引用して、この事を説明しています。
西川純氏が言うには、「学び合いをすると決めたのは教師である。つまり、学び合いも強制している。教えることは強制することだ。」と。
担任をもつということは覚悟をもつことだと改めて感じました。
自分が正しいと思う方向へ子供たちを導いていくこと。
それが正しいかどうかは分からない。
だからこそ、教師は自己研鑽を続けなければいけないのだと、学びを止めてはいけないのだと感じました。
他にも納得する言葉がありました。
「教師には、片手に厳しさ、片手にユーモアが必要。」
「授業には片手にわかりやすさ、片手に面白さが必要。」
「子供たちに人気があるのは、怖いけど面白い先生。厳しいけど、楽しい先生。」
「褒めるために叱る。」
昨年度、自分が同じミスを何度も反省したことがあります。
それは授業の終わりの時間を守れなかったことです。
学年レクの時間を大幅に伸ばしてしまったことが2度ありました。
子供を帰した後、猛烈に反省しました。
学年88人×10分であれば880分の損失です。
「時間は命である。」
今年度の自分の目標です。
「時間を厳守する。」
授業の始まり、終わりを必ず守る教員になります。
これもこの本の3章の仕事術に似ている内容が書かれています。
あと少しで、新年度が始まります。
策略をもって戦場に臨みましょう。
初任者の先生には、ぜひこの本を読んでから現場に出て欲しい1冊です。