習慣×ミニマリズム×教育
少しずつ自分の強みが見えてきました。
僕は自分のことが本当に嫌いでした。
教員としても何か誇れるような強みもなく、だらだらと教員歴が増えていくだけ。
周りの先生たちが本当にキラキラして見えていました。
何か変わらないとと一念発起したのが4年前。
本を読み漁り、得た知識を授業でやってみる。
そして、失敗してはまた他の本を読んでやってみる。
そんな繰り返しでした。
そして、4年目の今。
やっと自分の強みと言えるものが見つかりそうです。
それは「習慣化」と「ミニマリズム」です。
「習慣化」と「ミニマリズム」で自分を変えていく、周りを変えていく、学校を変えていく。
そう思える強い気持ちをもてるようになりました。
「習慣化」と「ミニマリズム」は僕にとってぴったりのキーワードでした。
僕は意志が弱く、興味のあることに対して多動です。
意志の弱さを仕組みでカバーする「習慣化」と興味のあることを絞り好きなものだけに集中する「ミニマリズム」の2つは自分の弱みを打ち消してくれました。
自分の強みを見つけるまで本当に長かったですが諦めないでよかった。
この2つのキーワードと「教育」を絡めて自分の強みとしてどんどん発信していくつもりです。
聖域を使って習慣化する
僕の聖域は起床後の45分間と出勤時間、退勤時間、お風呂後の時間。
習慣には自分の聖域を使います。
聖域とは、他人や周りからの影響を受けにくい時間のことです。
他人や周りからの影響は習慣化の大きな邪魔をします。
友達からの飲みや遊びの誘い、スマホに届くSNSの通知、Youtubeのおすすめ動画欄などの誘惑に人間はすぐに流されてしまいます。
人はもともと意志が弱く、誘惑には勝てないという前提に立ちましょう。
だからこそ、誘惑から逃れやすい聖域を見つけ出し、その聖域を習慣化に使うのです。
僕であれば起床後の45分間はスマホも触らないし、仕事もしないようにして習慣化のための聖域を作り出しています。
朝の時間で筋トレ、ストレッチを合わせて行うことで継続することができています。
出勤時間と退勤時間を合わせた20分間は英語のリスニングの時間です。
1日で考えるとたった20分間ですが、1週間で考えると100分間、1ヶ月で考えると400分間、1年で考えると4800分間=80時間になります。
日々の小さな積み重ねが大きな成果に繋がります。
積み重ねは自分の生活の聖域を見つけ、その聖域を使って習慣化することが近道となります。
学校の中でも聖域となる時間がどこかにあるはずです。
朝の会や帰りの会、朝学習の時間、掃除を終えた残り時間などなど。
習慣化は毎日取り組むことで早く身に付けることができます。
学校の中の聖域を見つけ、習慣化させたいことを一緒に頑張ることで大きな成長の手助けをしたいです。
意識せずとも行動できる
習慣には行動習慣、身体習慣、思考習慣の3つがある。
習慣化コンサルタントの古川武士さんの著書によると、習慣は3つに分類され、習慣によって身につくまでに必要な期間が異なるそうです。
1番早く身に付けられるのが行動習慣です。
行動習慣は1ヶ月の期間があれば習慣として定着させることができます。
行動習慣とは日記を書いたり、片付けをしたりするような日々の日課や行動のことです。
学校で考えると、子供に身に付けさせたい行動習慣(挨拶や学校生活上のきまり)はたくさんあります。
それらは「習慣」とは呼ばれず、「学級のきまり」や「学校のルール」という形で守るように指導されます。
きまりやルールは習慣と言い換えられるものがほとんどだと思います。
習慣とは意識せずとも行動できることです。
きまりやルールも無意識のうちに行動できるものばかりだと思います。
きまりやルールを「習慣」として捉え、無意識の内に行動できるようになれば教師の指導場面は大きく減らすことができます。
習慣化するまではもちろん徹底した指導が必要だと思いますが、習慣化したあとは何も言う必要がなくなります。
1年中口うるさく指導する手間と習慣化するまでの1ヶ月だけ徹底して指導するのではかかるコストに差があります。
教えるべき「きまりやルール」は「習慣」として捉え、無意識の内に行動できるまで落とし込みましょう。
タイムリミットは「学校が締まる時間」ではなく「定時」である。
1時間ワークシートを作る時間があれば、既存のワークシートを15分で見つけて残った45分で教材準備をすればいい。
コロナウイルスによって、学校が臨時休校になり、各校で家庭学習をさせるために課題を出すことになりました。
あなたはどちらのプリントを課題として出しますか。
A 1時間教科書やテストとにらめっこしながらゼロから作り上げたワークシート
B 民間の教材会社が作成したフリー素材のワークシート
学校の先生はとても真面目です。
Aを選ぶ方が多くいるように思います。
少しでも子供たちの理解が深まるように、学習のねらいに沿った課題を出そうと努力される方がたくさんいます。
僕はBを選びます。
Bなら15分もあれば、いくつかあるワークシートの中からより良いものを取捨選択できます。
もちろんAのプリントよりは質は劣るかもしれません。
テストに向けて足りない内容かもしれません。
それなら足りない内容はテストに向け、子供たちに自主的に学習に取り組ませましょう。
教師がすべて用意する必要はないと思います。
プリントを用意するのにかかった時間は15分、Aと比べると45分短く仕事が終わりました。
その45分を子供たちの学力向上に向けて別の仕事に取り組んだ方が効果があるのではないでしょうか。
教師が考えるべきは、その仕事にかけた時間に対して、どれだけのリターン(子供たちの学力向上)があるのかということです。
完璧なプリントがあればそれにこしたことはありません。
しかし、そのプリントを作るのに1時間かけることは果たして必要なのでしょうか。
そんな視点をもちながら仕事に取り組めるようになると、自分の働き方が変わっていくような気がします。
くれぐれもタイムリミットは「定時」です。
「学校が締まるような21時とか22時」ではありません。
勤務時間内に子供のためにより良い仕事を終えれるような時間の意識をもちたいですね。
思考とスキルを持ち合わせたら完璧
即効性があることがみんな大好き。
「明日から仕事がデキる人になる3つの方法」
「誰でもできる時間管理術50選」
「定時で帰れるようになる仕事術」
このようなタイトルの本を書店で見かけると、すぐに本を手に取っていました。
・朝の時間の使い方
・スマホは仕事中に触らない
・15分ずつに時間を区切って取り組む
・5分以内で終えられる仕事はその場で終わらせる
などのたくさんのスキルを身に付けようと必死でした。
スキルはとても重要です。
しかし、それ以上に重要なのは思考です。
Aさん:スキルをフルに活用し、自分にふられてきた1日10のタスクをこなして18時半退勤。職場でも1番多くの仕事量をこなしている。
Bさん:スキルはないが、定時退勤。自分にふられた10のタスクの内重要だと思う5つのタスクのみに注力している。
Cさん:スキルと思考をフルに活用し、10のタスクを半分の重要な5つのタスクのみに注力し、定時退勤。職場でも1番成果をあげている。勤務時間内に読書をする余裕もあり。
ここでいう思考は「自分の与えられた仕事に最大の成果をあげるタスクに注力する」という考え方です。
スキルの向上だけを考え、闇雲に目の前のタスクに取り組んでいては、どれだけスキルが向上しても目の前の仕事は減りません。
しかし、目の前の仕事が果たして本当に必要なものなのかをまず考える思考が身に付いていれば、10のタスクの内いくつか必要のないものを見つけられるはずです。
そして、減らしたタスクに対して身に付けたスキルを活用してタスクに取り組むことで自分の力が最大限に発揮できるはずです。
つまり、即効性のあるスキルを身に付けるという短期的なミクロの視点と、仕事に対しての考えたを身に付けるという長期的なマクロの視点の両方を持ちながら自分を高めることが大切だと思います。
思考習慣は身に付けるのに半年かかると言われています。
時短術のような覚えればすぐに使える即効性のあるスキルに頼りたくなるのが人間の性ですが、長期的にみれば思考を身に付けることで得られるものはとても大きいです。
短期と長期の2つの視点で自分を高めていきましょう。
本を買う前にしていること
本の値段を高いと思うか安いと思うか。
僕のいう本は「自己啓発本」や「教育書」など自分を高めたいと思って読む本のことです。
ここ3年くらいは「自己啓発本」6割、「教育書」3割、「小説・雑誌」1割ぐらいの割合で読書をしています。
「この本、買いたい。」となったときに僕がしていることについて書きます。
①買うor買わない
僕の場合は本を読んで知識を増やし自分を高めるという目的で本を読んでいることが多いです。
つまり目的は「自分を高める」です。
その目的が達成できるのであれば究極その本を読まずとも、知識のみが手に入れば良いいのです。
まずすることは本のタイトルをGoogle、Youtubeで検索し、書評ブログや本の解説動画を見ます。
もっと知りたい、これは本でじっくり読んだ方が良いと思ったときだけ本を買います。
ただし、このやり方は買いたい本がメジャーな場合に限ります。
②電子or紙
買うことが決まったら次に考えるのは電子書籍か紙のどちらの媒体を選ぶかです。
僕は読んだ本はすべてkindleに入れるようにしています。
所有する物をできるだけ減らしたいからです。
では全て最初から電子書籍を買えばいいかというと、そうではなくて、その本への興味や期待値が高いときほど紙の本を買います。
読みながら書き込みたいからです。
紙の本の良さはすぐに書き込み、色を塗り、付箋をつけられることです。
kindleでもその作業はできるのかもしれませんが、手作業のスムーズさには勝てないと思います。
そして、紙の本をめくって読むことが好きというのもあります。
今は紙6割、電子4割くらいで購入しています。
③本屋 or amazon or メルカリ
読みたい本はスマホにメモをしています。
まずはメルカリで値段を調べます。
そのあとamazonで検索し、電子・紙の順で値段を調べます。
本屋で買うことは最近は少なくなったかもしれません。
ブックオフに行くことも多いですが、大抵の場合はメルカリが最安の場合が多いです。
次にamazon電子版の順です。
以上が本を買う前に僕がしていることでした。
最近本を読む冊数を絞りたいと思いつつ、本を読みたい欲求はとどまることをしりません。
ある意味幸せです。
良い授業とは?
良い授業の定義とは?
良い授業とはどんな授業なのかについて考えてみました。
授業を評価するのは、授業を行う教師と授業を受ける子供たちの2つの視点で語られるべきだと思います。
授業を見る人が変われれば評価もさまざまです。
例えば、校長先生から見れば「このクラスは落ち着いていて、学習規律が素晴らしい。」となるクラスでも、実は学習に意欲がなく発言しようとしていないだけかもしれません。
また、保護者から見れば「たくさん手をあげている子がいる。うちの子も発表しているわ。」と見えていても、教師の発問が学習のねらいとずれていては意味がありません。
クラスの本当の実態を知っているのは担任ですし、その当事者である子供たちです。
周りの評価ではなく、担任と子供たちの両者がよい授業だったと評価する授業がベストだと考えます。
そして両者がよい授業と評価する授業とは、「学習のねらいが共有されていて、子供たちが意欲的に学習に向かい、ねらいが達成されている授業」なのだと思います。
このような授業であれば子供たちも「よい授業」であったと評価するのではないでしょうか。
子供たちは得てして間違います。
「楽しさ」をはき違えます。
僕もたくさん履き違えて授業をしてきました。
本当の学ぶ楽しさは、わかることやできるようになることです。
教師だけの満足ではなく、子供たちも満足できる授業を目指します。